頭で考えたことを機械に伝えるブレイン・マシン・インターフェイスの開発は、世界中の研究機関で進められている。ここで問題になるのが、機能の高さと使いやすさの兼ね合いである。例えば、歩行のような複雑な動作を制御する神経の活動を捉えるには、空間分解能が数十mm程度しかない脳波計では機能的に不十分だが、かといって微小電極を脳に埋め込む方法では患者の負担が大きくなりすぎる。しかも、動作制御に関与する1000以上の神経細胞をモニタするには大規模なシステムが必要となり、日常生活での使用は困難だ。fMRI(機能的磁気共鳴イメージング)を用いれば、外科手術なしに 2~4mm程度の空間分解能で血流の酸素量を測定できるが、時間分解能が数百ミリ秒程度しかなく、敏速な応答ができない。空間分解能は低いが時間分解能はかなり高い脳波計(あるいは脳磁計)を用いて、ごく単純な制御だけを行うシステムを開発するのが、より現実的な選択肢である。
hatena bookmarkRaurublock on Tumblr
Comments (View)
blog comments powered by Disqus